2010年04月16日

落とし物。

後輩が「これって誰かの落とし物ですかね?」といって差し出したものがコレ。



もぎ取られたアロエ。



病院の受付にこんな感じで落ちていたという。

アロエは別名『イシャイラズ』と呼ばれ、その名の通り、皮を剥いて刻んで飲むと胃腸の働きを良くしたり、火傷の治療にも使われたりと内科、外科に医者に行かなくてもいいくらい何にでも効く言われています。
患者さまに「これって○○さんのですかぁ?」と聞くと「違うよ〜」と大爆笑

受付で取り置きしておきましたが最後まで持ち主は現れずじまいで謎は深まるばかり…。

  


Posted by モスモス at 22:08日誌

2010年04月11日

生きることの意味、死ぬことの答え。

4月7日未明に巨人の木村コーチが37歳という若さでこの世を旅立ちました。

病に倒れてから告別式を終えても尚ニュースやワイドショーではトップニュースで取り上げ、くも膜下出血の脅威や予防法についてまで報道されています。

その影響は大きく、脳ドックの予約が殺到しているようで、当院にもMRI検査についての問い合わせもありました。

木村コーチ自身、こんなに大きな影響を与えることになるとは思ってもみないことで驚いているかもしれません。

木村コーチが有名だからという理由だけではなく、木村コーチの全力プレーやインタビューから伝わる実直な人柄で、年齢を考えると残念でなりませんが、一生懸命に命を全うしたからこそ、亡くなった今も人に愛され、多くの人の心を動かしたのだと思います。

37歳で野球の真っ最中に病に倒れた木村コーチ。

これまで病気をしたことがない木村コーチからしてみれば自分に何が起こったのかもわからず、家族を残して死ぬことは無念だったことでしょう。

倒れた直後から意識レベル5と死の淵で5日間の闘病生活をしたのは木村コーチ自身が死を受け入れるために生きた時間だったのかもしれません。

私は誰かが亡くなったり、悲しいニュースを見ると『生きることの意味、死ぬことの答え』という言葉を思い出します。

この言葉は1996年、春に放送されたKinKi Kidsが主演の『若葉のころ』というドラマの最終回のタイトルなんですが、『生きることの意味、死ぬことの答え』という言葉だけが心に残っているだけで、私なりに解釈しようと考えるんですが、私にはまだこの言葉の本当の意味がわかりません。

私が死んだ時、初めてわかる言葉なのかもしれないなって思っています。

人は誰しも生まれたその日から死ぬために生きています。

だから命の続く限り、悔いのないように一生懸命、生きなくてはいけないし、自分の子供や家族の命も大事にしなくてはいけないんです。

木村コーチに、そのことを改めて気付かせてもらった気がします。

木村コーチのご冥福を心からお祈りしてます。  


Posted by モスモス at 03:21

2010年04月05日

ただ生きているということ。

私は野球観戦が好きで、熱烈なファンとまではいきませんが、ジャイアンツの勝敗は気になり、試合結果のチェックはかかせません。

ズームインサタデーも毎週チェックしています。

そんな私にとって、「ジャイアンツの木村拓也コーチが2日の試合前、シートノック中に倒れ、意識不明の重体となり、広島市内の病院に救急搬送された」というニュースは衝撃的でしたface07

木村コーチと言えば、カープ時代から野球界の「キムタク」と呼ばれ、ピッチャー以外の守備がすべて守れるというマルチプレイヤー。

ジャイアンツに入団してからは「ズムサタ」に家族で出演したり、昨年の引退セレモニーでも家族に感謝の気持ちを伝え、家族思い、そして何より仲間思いの人として多くの人にファンに愛された選手です。

ジャイアンツのコーチに就任したばかりで、まだまだこれからという37歳という若さでの突然の病。

診断の結果は『くも膜下出血』。

『くも膜下出血』とは脳の周囲の「くも膜」という薄い膜の中の動脈瘤が突然破裂して出血を起こすという病気で、発病してすぐに即死状態で亡くなるケースもあるとても重篤な病です。

木村コーチは現在も意識不明で、とても厳しい状態であるとのこと。

テレビのニュースや「YouTube」で倒れる瞬間のショッキングな映像を見た方もいるかと思いますが、まさにノックをしようをバット振り上げたと同時に倒れこみました。

木村コーチとしては突然、背後からバットや鈍器で思いっきり殴られたような衝撃があったのではないかなぁと思います。

最近の木村コーチの体調はわかりませんが、何らかの体調不良はあったにしても、こんな恐ろしい病に倒れるとは思いもよらなかったことでしょう。

よく患者さまから、「何もせずに時間が過ぎていって日を送っているだけの生活で生きている価値もない」、「何の変化もなくつまらない」なんていう声を聞いたり、私自身「毎日仕事に行って家に帰ってくるだけの生活でこのままでいいのか」なんて思ったりしていました。

いつも楽しそうに見える人、前向きに生きている人、どんな人も悩みを抱えていると思います。

他の人にはくだらないと思われることでも本人は死にたくなるほどの悩みだったりしますよね。

でも、今の木村コーチは愛する家族との家に帰れず、話すこと、食べること、そして・・・生きていることまでも危うい状況にあるんですよね。

悩むというのは生きているということが前提にあってのこと。

日をただ送れる、平凡であること、健康であること、何よりただ『生きる』ということが、どれだけ大変なことでスゴいことなのかを改めて気づかされ、感謝しなければいけないなと思いました。

木村コーチが少しでも回復するように、奇跡が起きること念じています。


  


Posted by モスモス at 00:30MY LIFE